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吉田 絵梨子

刺繍作家

東京でグラフィックデザイナーをしながら刺繍作家として活動している吉田絵梨子さん。 定期的にイベントに出展し、作品の販売を行っています。 忙しい毎日を送りながらも作家活動を続ける彼女に活動を始めたきっかけから今後の目標をお聞きしました。

刺繍ならではのおもしろさ、手で作られたモノの良さを伝えたい。

いつ頃から刺繍の作品を作り始めたんですか?

小さい頃から縫うのが好きだったんです。でも、刺繍の作品を作っていたわけではなくて、ちゃんと始めたのは大学生の時でした。授業で紙に刺繍をした作品を作ってからどんどん刺繍の世界にのめり込むようになって、卒業制作では刺繍で一冊の本を作って発表しました。

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刺繍で本?

はい、そうなんです。紙に刺繍して本を作りました。イギリス作家の詩集をイラストと刺繍で一冊の本にしたんです。紙に刺繍する時はまず穴を先に開けて一つ一つ縫っていきます。間違えたらもちろん最初からやり直しなので、失敗しないように慎重に作っていきました。手間と時間をかけて作ったこの作品は思い出深く、今の活動に大きな影響を与えていると思います。

最近はどんな作品をつくっているんですか?

最近は、刺繍でアクセサリーを作っています。刺繍糸の種類は豊富で、色のバリエーションがとにかく多いので、そういった微妙な色合いを組み合わせることで、お気に入りの一点を見つけてもらえたら良いなあと思っています。

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幾何学的な模様の作品が多いんですね。

もともと、規則性のある幾何学模様が好きだったんです。規則的な線の中に手で描いた「ぶれ」みたいなのが生まれて、枠組みはしっかりしているけど、ちょっと抜けてる面白さを感じました。

手作業ならではの良さですか…!

はい、やっぱり手でやるからこそのモノの良さってあると思うんです。機械で刺繍することもできますが、手作業はちょっとした癖で一つ一つの見た目が変わるので、同じものは二度とできません。そんな手作りならではの良さを伝えていけたらと思っています。

考えすぎず、直感的なアイディアを大切に。新しい表現方法も研究したい。

どんな時にアイディアが出てくるんですか?

いつもすぐに出てくるわけじゃありません。考えても考えても出ない時もあるし。そんな時はもう刺繍のことは一切考えないようにして息抜きするんです。自分は無理にアイディアを出すと上手くいかないタイプなので、なるべく直感的に浮かんだアイディアを形にするように心がけています。とはいえ、刺繍をするのが好きなので休みの日は大抵作っていますけど(笑)

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休みの日は大抵!?

はい。大抵家でチクチクしてます(笑)普段はデザイナーとして働いていて、家に帰ってくるのもそんなに早くないので土日くらいしか刺繍する時間がなくて。イベントに定期的に出ているんですけど、その直前とかはすごい忙しくなりますね。土日で間に合わなければ、平日に帰宅してから作品を作ることもあります。

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ただでさえ忙しいのに凄いですね…

いえいえ、刺繍がほんとに好きなんです。まだまだやりたい事がたくさんあるので、もっともっと色んなことにチャレンジしていきたいと思っています。

それでは最後に、今後どんな活動を考えているか教えて下さい。

色合いとか新しい表現方法を研究して、今後はもっと作品の数を増やしていこうと思っています。本の作品でやったみたいに、布だけではなくて紙に刺繍したりとか。刺繍でいろんなものづくりをしていきたいです。

吉田 絵梨子

刺繍作家

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後 東京のデザイン事務所に勤務。グラフィックデザイナー、刺繍作家として活動している。

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